藤岡くんのそのセリフを聞いて、ぼそりと篁くんがつぶやく。




「……なんや。ただの嫉妬かい」

「……んだと?」




そして藤岡くんにこめかみを両側から押されてまた痛めつけられてた。




「痛い!! 止め止め止め斎それ反則!!」

「なら離せ。男と抱き合う趣味はねぇ」

「うー、ほんと冗談通じんヤツやなー……」




しぶしぶ、といった様子で篁くんが藤岡くんを離すと、

自由になった藤岡くんは涙目のあたしと篁くんを見てため息。





「まぁ……つまるところ、オマエがフラれたんなら別にもういいってことだ」

「!!」





篁くんは驚いたように藤岡くんの色素の薄い瞳を見つめる。