インタビューがちょうど終わったようで、篁くんがこっちに歩いてくる。 「……櫂さん」 櫂さんの瞳を見つめて、あたしは篁くんに聞こえないように小声で宣言した。 「あたし、ちゃんとハッキリさせます。 ありがとうございました」 ぺこりと小さくお辞儀をすると、頭なでられる感触とともに 「どういたしまして。頑張ってな」 と、優しい言葉が降ってきた。