あたしが数メートル先の篁くんのプレイボーイっぷりに目を白黒させていると、隣から笑い声が聞こえてきた。 「今日はいつもより一段と饒舌やでーシュン。絢ちゃんいるから張り切ってるんかもしれんな」 櫂さんはケータイ片手に面白そうにあたしを見ている。 言ってる意味がよくわからなくて少し首をかしげるとまた笑われた。 「まー……わからんくてもええよ。 絢ちゃん彼氏おるやろー?」