「ちゅーか本題。

今日オマエ雑誌のインタビュー朝一であるんやって?

来ーへん来ーへんってマネージャー泣いて俺に電話してきてんで。ケータイ電源入れとけや」




言いながらあたしの脇に手を差し込み、軽々と持ち上げて体制を整えてくれるお兄さん。

でも、地に足ついたと同時に篁くんに引き寄せられる。




「だって……質問されるん苦手やし。それに絢に会いたかったんやもん」

「なんなんソレ、絢?」




「この子。俺の好きな子やねん」




そして、ぐるっと強制的に回れ右。

お兄さんと向き合うかたちになった。