「あ、え……と……」 助けてくれてありがとうございます。 でも……誰。 そうしてあたしが返答に困っていると、篁くんがようやくあたしから離れてくれた。 そして、 「……げぇー。なんなん櫂さん学校まで来たんー?」 そう言って、まずいものでも食べたみたいにお兄さんに向かって舌を出した。