あまりに突然だったからびっくりして、一瞬フリーズ。

だけどギュウギュウとあたしを締めつける篁くんの腕の強さにハッとなって我にかえった。




「ど……どうしたの篁くん」

「聞いとらんし!!」

「……なにが?」




「テスト明後日らしいやん!!」




……そういえば。




中学生のとき、篁くんの成績って……




あたしより、ひどかった。