それを聞いたあたしはテーブルに顎を乗っけたまま藤岡くんを見上げ、心からの「ごめんなさい」を言った。

だってこれじゃあ藤岡くん自身の勉強もはかどらない……。




「別にいいっつの。起きろ馬鹿」




でも、藤岡くんがあたしの頭なでながらそんなこと言ってくれるから、

元気でてきた。

やっぱり単純、自分。




「おわびにコロを連れてきます!! 待ってて藤岡くん!!」




勢いよく立ち上がり、玄関の檻のなかにいるはずのコロを連れて来るべく、あたしは部屋を出た。