離れたあと、至近距離で目が合う。 恥ずかしくなって目をつぶったら、また藤岡くんの冷たい唇が触れた。 それはさっきより力強くて、押しつけるみたいなキスで。 圧倒されるあたしの体はフェンスに寄りかかるようになった。 息が、苦しい。 すがるように藤岡くんの両肩を掴んだら、 名残惜しそうに音をたてて、熱くなった唇は離れていった。