『だからね…? 気持ちはすっごく嬉しいけど』
――いいよ
その言葉を遮るように悠翔が言う。
「じゃあ、尚更会いに行かなきゃな?! 海ってヤツに“俺の陽”だって証明しないと……それに陽を育ててくれた両親にやっぱり会いたい」
『…歓迎なんかしてくれないよ?』
「そんなの要らない。ただ証明したいだけ」
『証明…?』
繰り返すその言葉を呟く
「うん。陽との愛を証明したい」
『意味分かんないよ』
よく分からないけど笑いがこみ上げてくる。
「俺……独占欲強いからさ?」
そう言ってあたしにキスした
「証明していい?」
『いいよ……。悠翔のだって証明してよ』
「ありがと」
ふわりと笑うと
悠翔は目を細めた。
「でも、それエロい意味にどうしても聞こえてやばい……」
『シネ』
「陽ちゃん、ひどい。男の子は大変なんだよ?」
『知らない』