「はーるッ」
語尾にハートが付くような声で悠翔があたしをよく呼ぶようになった

『ん?』

「今日、陽ん家で飯食っていい?」

『いいよ。ご飯何がいい?』

あと…
あたしの家にご飯を食べに来るようになった。


「ハンバーグ」

『わかった』


――部屋に入るといつも悠翔は何故か甘えたになる。
そんな悠翔もあたしだけに見せてくれてるのかと思うと、
愛しくて嬉しい…
ガラにもなくそう思う。


「はるちゃ~ん」
キッチンで料理をしているあたしに抱き付く

『……何?』

「陽、真っ赤」

『うるさい』


素直じゃないあたしに…
愛を知らないあたしに…

惜しみもなく悠翔は愛をくれる。



あたしは悠翔の愛に返せているだろうか?
――時々、不安になる