さっちょんがあたし用に作ってくれた女子の青羽のユニフォームを着た。
(青羽…女が出るみたいだぞ?)(あの女って華南のエースだったヤツじゃね?)(華南の勝ちは決まりだな)(女が出ていいのかよ?)(練習試合だからってふざけすぎ)
……ギャラリーから沢山の声が聞こえる
でも、
そんなのを気するほどあたしは小さくない
――弱くない
『簡単には抜かせません。高さがないのでパスされると思います、全員でカットを狙って下さい。……勝ちましょう』
「「「おぉうッ!!!」」」
―《試合を開始します》
「陽はイケない子だね? ベンチでおとなしくしてないと駄目だよ」
『黙れ…あんたには負けない。悠翔に怪我さしたこと後悔さしてやる』
「怒った顔も可愛いね。その強気な顔を僕の手でイジメて泣かして崩したいよ」
海が妖しく笑い、下唇を舐めた。