この後、
浩平のステップインは入らなかったが他のメンバーのシュートが決まったため…
【17-25】
青羽の8点リード
――1ピリが終わった
華南の男子の監督はかなりピリピリしている。
そりゃそうだ…
この前まで不良でヨワヨワだったチームに二軍とは言え負けているのだから、、
華南としてのプライドが許さないんだろう。
この調子だと4ピリにはベストメンバーが揃って出てくると思う…
監督はなんとしても大差でウチに勝ちたいだろうから。
『悠翔のスリーでおわることによって…今、波はコッチにあります。5分で2軍を完全に潰して下さい』
「陽ちゃん、ディフェンスはどうする?」
将さんが聞く
『カウント(自分のチームに点が入る)したら前から当たって必ずハーフ(ハーフライン)を越えるまでに1回はカットしてください』
「将が潰れねぇか?」
剛さんが眉を潜めた
『これからは将さんを一番前…つまりスローインをする人につけます。だから将さんはなるべくプレッシャーをかけてみんなでカットを狙い、点を入れていきましょう』
「わかった」
『…悠翔?』
あたしは悠翔にお茶を渡す
「ん?」
『ナイスシュート』
「…ありがとう」
渡したお茶を一口飲んで笑った。