『はぁー…』
朝から溜息ばっかりつく…初めて悠翔に会いたくないと思った。

集合場所に着く――

「あ、陽!おはよう」
准が手を振る、
その隣には悠翔が壁にもたれ掛かってボールハンドリングをしていた

『お、おはよう』

結構頑張って笑って言ったのに…
悠翔は一瞬あたしに視線を向けただけで返事を返すことはなかった。

その異様な雰囲気を感じ取った准は眉をひそめる
「どした?喧嘩でもしたんか?」


「なんでもない」
そう遮る悠翔……



何故かすごく泣きたくなった。

「おはよう、陽ちゃん。元気ないね? 苺ミルク買ってあげよっか??」
笑いながらあたしの頭を撫でながら言う、将さんは

『…いいですか?』
予想外のあたしの答えにビックリした。


それは当たり前で…
いつも苺ミルクをあたしの微妙な変化を読みとって元気がないと、それを買ってきてくれたのは悠翔だったから。
いつの間にか悠翔の役目になっていたから……



将さんに買って貰った苺ミルクを飲んで
“頑張れ”と自分に言った。