『何でそんなことしなきゃいけないのよ』

「みんなをやる気にさせないと! …ね?」

『そんなんでやる気が出るのー?』

「バリバリ!!!」
浩平がニカッと笑う。
半ば呆れながら

『まぁ、そんなんで強くなるんだったらいいよ』
と言うと
「「いいの?!」」
何故か悠翔まで叫んだ。

『うん』

どうせ、ほっぺにチュッってすればいいだけだし…

「ヤッター! 陽ちゃん、俺が絶対に活躍するから!!」

浩平が投げキッスをして去っていった。




「陽…何でOKしたんだよ」
悠翔が不機嫌。

『そんなんでやる気が出るんだったら安いもんでしょ?』

「…全然安くねぇし」

『え?』