その夜は眠れなかった。


次の日の放課後、
一直線に体育館に向う。
そして、昨日みたいに集まるバスケ部メンバーに叫んだ。


『昨日は生意気なこと言ってすみません! でも、やっぱり…あたしは強くなりたい。勝たなきゃ意味ない。本気でやる前から諦めるなんてカッコ悪すぎます! 剛さん…あたしに“頑張ろう”って言ったじゃないですか!? 頑張りましょう…あたしに3ヶ月だけ時間を下さい! もし、一人でも“変われなかった”って思うなら…潔く辞めます! 3ヶ月だけ、あたしを信じてみて下さい!! みんなを変えてみせますから…』
一気に喋り終えると
息が乱れて肩を上下になった。


沈黙が重い。
そんな風に思っていると

「……いいぜ。3ヶ月だけだぞ? なぁ、いいよな…みんな?」
剛さんが笑った。

『え?』

「いいよ~ 俺、どっちかってゆうとSだけど…陽ちゃんにならイジメられたい♪」
浩平がボールを抱きしめながら言う。

“みんな本当は変わりたい”
悠翔の言葉を思い出した――


『あたし厳しいんで覚悟して下さい』

この時のあたしの声はきっと震えていたと思う。
嬉し涙を堪えるので精一杯だったから……