キラキラした目をして
「陽…お前、すげぇんだな!」
何故か悠翔があたしに抱きついてくる。
『ちょっ?!』
「そんなすげぇヤツがどうしてこんなクソみてぇなとこに来たんだよ?」
今まで黙っていた竹山 剛が聞いてきた。
『…………親の転勤』
「そうか」
あたしのこの間に何か感じとったのかそれ以上は聞いてこなかったことに内心安心していると
「いいぜ、認めてやるよ。」
『は?』
「負けたんだ。これから頑張ろうぜ、陽? 俺の事は剛さんって呼べよ」
『はい!! ありがとうございます』
こうして、
あたしは本当に青羽高校の《男子》バスケ部に入部した。