「あら、もうバテたの?」

『「「ハァッ…ハァッ…』」」

滝のように流れる汗ともう力が入らない足。
初めてコートが広いと思った。しこたま走ったと思ったらただのアップ………マジで死ぬ。

なのに、
その練習を一緒にしていた陽は呼吸ひとつ乱れていない。

「体力ないなー」

しかもスッゴい上手い。
センスがあるのは勿論、ひとつひとつの動きに意味があり…
シュートがリングに吸い込まれるように入っていく。
入ることが当たり前のようにリングに触れることなく、ネットに触れる音だけがする




こんな綺麗なシュート見たことない