「早い♪」 口笛を吹く浩平と 目を輝かせて見ている悠翔… 竹山 剛がファウルをしようと手を伸ばしてくるのを ロールでかわしてシュートを入れる。 ―――パサっ ネットがボールを吸い込んだ音がした 『…1本』 「………まだだ」 『どうぞ、そっちボールです』 「女のくせに、1年のクセに生意気なヤツだ」 『関係ありません。今はどちらもプレーヤーです』 「くそ…」