「絶対、可愛いだろね」
「陽に似て?」
「うん!」
「…否定しろよ」

甘いったらありゃしないこの雰囲気に切なさは感じるが、胸には暖かいものが流れている。


……間違ってなんかなかった




「悠翔は男の子と女の子どっちがいい?」

「おい、何で俺に聞かねーんだよ」



こんなに幸せそうなんだから


誰よりも幸せになるのを願って手を離したんだから






―――俺じゃない他の誰かと未来を