「あたし赤ちゃんできたんだ」
『………』
頭真っ白
「やっぱりビックリした?」
悪戯した子供のような顔で俺の顔を覗き込む
『……心臓止まるかと』
「すぐに言わなくてごめんね? 剣夜の試合が終わって落ち着いてから話そうと思ってたの」
『何ヶ月?』
「3ヵ月だって! まぁ…分かったのは2週間ぐらい前なんだけどね」
『マジで……?』
「マジで!」
天使のような笑顔
『陽…』
俺はゆっくりと確かめるように陽を抱き締めた。
『俺の子供産んでくれな? 大切にするよ』
「剣夜……ありがと」
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