練習の始まる2時間前に行ったから誰もいないとばかり思っていたのに悠翔がストレッチをしていた。
俺に気付いて悠翔は
「おっす!」
と声をかける
『おっす。早いな』
「まぁな! お前が早いってことは陽は職員会議か?」
『あぁ』
悠翔が陽にまだ特別な……もしくは俺と同じ感情を持っているというのはなんとなく感じる。
陽の話をするときになんとも言えないような表情をするから……
でも、
俺はそれで悠翔を責めることも陽に問いただすことも出来ない。
「お前らが結婚して3年か……早いな」
『そうだな』
「子供とか欲しくないのかよ?」
――――“子供”