「俺は認めねぇ」
『…どうしたら認めてくれるんですか?』
「はっ?女なんか認めるかよ」
馬鹿にしやがって
男だの女だの
身長だの
年齢だの
『あたしは女じゃない。一人のプレーヤーとして見ろ!』
コートに入ったら関係がない。
あたしが叫んだのにびっくりしたのか、
悠翔は完全にトリップしてしまっていた……
「上等だ…… 一人のプレーヤーとして見てやるよ。バスケ部なんだからバスケで決着つけようぜ!?」
『いいですよ』
悠翔は焦った声でそれを遮り
「お前馬鹿じゃねぇの?!背なんか30センチ位違うじゃねぇか!!」
とあたしの両肩に手を置いて言った。
『確かに身長は最大の武器だよ。でも、それのせいで負けるなんて思わない』
「陽…お前何もんだよ?」
悠翔は消えそうな声であたしに聞いてきたが、それを無視して
『さぁ、やりましょうか?キャプテン?』
―――挑戦する