『お母さん………あたし充分な生活とか望んでなかったし、今も望んでない。ただお母さんと一緒にいたかった…でも今はお母さんを恨んだりなんかしてないよ? あたし今幸せだから。………お願い、お母さん。そんなの要らないからあたしを強くなくても愛してる、って言って?? あたしが産まれてきたことを後悔したりしないで』
ずっと“何で陽は産まれてきたの”この言葉が苦しかった…
“強くないと必要とされない、愛されない”この言葉が辛かった…
「ごめ、んなさい…陽。愛してるわ……陽はたった一人のお母さんの大事な娘よ」
『ありがとう…お母さん。あたしも愛してるよ』
“あたし”で…
“陽”で
良かった。