「「「ワアァァァアアァ!!」」」
観客席が湧く
あたし達は今日の試合に勝ち、
ベスト16まで残った。
次の試合は明日
そして、
相手は華南――
みんなはクールダウンをしている間にあたしは試合の記録や内容をまとめていた時にあたしを呼ぶ声が聞こえた。
「陽?」
優しい母の声………
『お、かあ…さん』
来てくれることは悠翔が言っていたから知っていけど、
いざ…お母さんを目の前にすると緊張でおかしくなりそうだった……
「ごめんね、陽。今まで独りにして…あなたを捨ててごめんなさい。今さらって思うかも知れないけど、お母さんともう一度家族になってちょうだい…陽に母親らしいことなんか何一つ出来なかった……お願い、今なら裕福とはいかないけど充分にしてあげれるわ。母親らしいことさしてちょうだい」