ドアが開いた瞬間に、
こっちに視線が注がれる

「おう!悠翔……その子は、美少女転校生でわっ????」

そん中の頭パッキンの軽そうな人が悠翔に声を掛けてきた。

「陽ってゆんだ。バスケ部はいんだってさ…いいヤツだから」

「よろしくね、陽ちゃん!俺“城 浩平(タチ コウヘイ)”陽ちゃんとタメだよ~浩平って呼んでね」
語尾にハート付きそうな語尾が上がる声で名乗る浩平に


『よろしく』

と言った、あたしの今の笑顔は引きつっているだろう…


「女!」

低い声で一番図体がガッチリしてる男があたしに怒鳴って来た。
厳つい…


『なんですか?』

「俺はこのバスケ部の主将の“竹山 剛(タケヤマ ゴウ)”だ。入部するんだったら俺に許可貰えや」

偉そう…

『許可は顧問の先生に貰いました』

「は?」

『あたしはもうこの部の部員です。これからよろしくお願いします、“キャプテン”』

“キャプテン”というあたしの嫌みの込めた言葉に気が付いたのか、
あたしを睨みながらワナワナ怒りに打ち振るえていた。