「え……? でも…」
『愛してるよ』
あたしは剣夜の目を見つめる。
『傍にいないと駄目なの。剣夜が優しい目をしてあたしを見てると幸せ…悲しそうな目をしてると苦しい…。剣夜は..悠翔みたいにお兄ちゃんになっちゃ駄目。あたしの……心にいるのは剣夜なの!! ねぇ? あたし剣夜を愛してるでしょ?』
「……は、るッ」
剣夜は一筋の涙が流れた。
『剣夜……不安にさせてたよね? ごめんね』
剣夜は首を横に振る
その姿が子供のようで…
あたしより大きいのにすごくちっちゃく見えた――
“好き”
“大好き”
“愛してる”
この言葉の境界線はどこなんだろう??
誰も知らない……
けど、きっとこの想いは
“愛してる”
