ふと腕時計を見ると
もう、
6限の終了15分前――

今から戻っても…と思ったからあたしは体育館に向かった。



体育の時に直し忘れたのかボールが転がっているのを見つけたから、

靴下を脱いで裸足でそのボールでシュートを打っていると

――ガタッ

と倉庫から物音が聞こえた。
あたしは恐る恐る倉庫に近づき、勢いよくドアを開けると

「うわっ?!」
『きゃあッ』

二人の叫び声がこだまする…




「え…陽?」

あたしはゆっくりと目を開けるると


『あれ…? …剣夜』

目を丸くさせた剣夜がいた。

「びっくりさせんなよ」

『こっちのセリフ!! 心臓止まるかと思った!!!!』
そう言って拗ねて違う方を見ると剣夜が急に笑い出す剣夜が
不思議で振り向くと


「陽が“きゃあ”って…ガラじゃない…」