次の日
あたしは体を引きずり学校に向かうが、

―――行きたくない

―――泣きそう



門が遠目に見えて溜め息が出て俯いてしまう。


「陽」

その声を聞いて顔をあげると


「おはよ」
そう言いながら門にもたれかけた体を起こして地面に置いてある鞄を手に取った。

『剣夜……待っててくれたの?』

「…うん」
少し視線を逸らす…
その頬がピンクに染まっているのを見て頬がやさしく緩んだ。


『ありがとう』


剣夜は乱暴に
あたしの頭を撫でる

不気味な優しさだった……