その日から毎日ランニングに剣夜とのシューティングが加わった。

どちらかが約束した訳でもなくて…
あたしが公園を覗くと決まって剣夜が汗だくで練習していて、
挨拶をして少し話してからシューティングや1対1をした。
そうすることが当然のようにも感じるようになったある日――――




「なぁ……陽、朝何してた?」
低い声で放課後に悠翔に話しかけられた。


『え? …自主練習だけど』

「自主…練習」

『うん』

「自主だよな??」

『…? うん』

「…」

『悠翔?』

「俺に嘘付くんだ???」
鋭い目つきであたしを見て

『へ?』


――バンッ

あたしの手首を抑えつけて鼻先が触れそうな距離で止まった。


「嘘付くなよ。…剣夜と会ってんだろ?? 仲良く朝から練習しちゃって」

『違うよ!! たまたま会って……その日からランニング終わった後にシューティング一緒にしてただけだよ』

―――悠翔が右手をあげた