悠翔の表情を見て、
剣夜にドキドキしてしまった自分を嫌悪する。
『何言ってんの? あたしが好きなのは悠翔だよ』
そう言って軽く初めて自分からキスをする。
すると、さっきまでの泣きそうな顔から一変して真っ赤なゆでだこ状態になった悠翔を可愛いと思う自分に少しホッとした…
『あははッ!! 何真っ赤になってんの??』
笑うあたしに悠翔は口を尖らせる。
「マジで反則…」
『悠翔、可愛い~』
「陽は……ズルい」
照れた顔を隠そうとする悠翔の顔を覗こうとすると
「陽?」
『ん?』
「もう一回して」
蚊の鳴くような声でお願いする悠翔
『何て? もう一回言って』
「~~ッ///?! もういいっ!」
『あはは!! 可愛い~』