うーん、と頭を抱える先生に罪悪感少し感じてしまうが

『お願いします』

正直、構ってられない。


「マネージャーじゃだめか?」

『あたしはプレーヤーです』

「…わかった。」

『え??』

「入部を許可する。お前の熱い意思に負けた! 俺は顧問の佐藤だ。“さっちょん”って呼んでいいぞ」

若干…いや、かなり暑苦しいけど今さっちょんが神様に見えます。


「じゃあ、放課後楽しみにしてるぞ!田崎」

『はい。私のプレー見て腰抜かさないで下さいね、さっちょん』

そう言った瞬間、さっちょんの目の色が変わる。

「“華南(カナン)高校”“エース”の“田崎 陽”の実力を見せて貰うよ」

と何とも言えない低い声で呟いた。