久しぶりに会った悠翔は前みたいな柔らかい雰囲気じゃなくて…
例えてゆうなら狼みたいな雰囲気を出していて、
目を見開いていた。
『悠翔?』
もう一度あたしが名前を呼ぶと何かに気が付いたように目をそらす
「何でいんだよ?」
『悠翔…あのね』
「海のヤツんとこ戻れやッ!!」
冷たい目で叫ぶ悠翔に怯んでしまうが絞り出すような言葉に
『海が分かってくれたの……“妹”として愛してくれた』
「……」
『“誰よりも幸せになって”って言われた。だから…なりに来たの』
一瞬驚いた顔をして悠翔は俯く。
「今更何だよ…」
『うん。分かってる』
「陽は何も分かってない」
『そうかもしれない。けど、あたしは海を愛そうとしても無理だったの…だって、本当に愛してるのは悠翔だけだから』