『ど、ういう…意味?』

「そのまんま。みんな“ハル”なんだよ…どうゆうことか分かる?」

『分かんない……』

「簡単だよ? みんな陽の代わり」

『代わり?』

「そう…“陽”の代わりの“ハル”を抱いて悠翔は自分を保ってる。あいつ言ってたんだ【“ハル”って言って他の女を“陽”を重ねて抱いてたら最後の一瞬だけ“ハル”が“陽”になるんだ……だから馬鹿だと思うけどその一瞬の為に汚くなってる】って」

『あたしを重ねて他の人を抱いて何になるの?!?!』

「何にもならないけど…止められないんだよ」

『あたし……どうしたら』

「悠翔を助けてあげて」

『どうやって?』

「陽らしく… な?」




その言葉を合図にあたしは英語準備室に走り出した。