次の日あたしは家を出た。
向かう場所はただひとつ…
拒否されるとか
もう遅いとか
あたしの頭には一つもなくて、ただ悠翔に会いたい一心で学校の体育館に向かう。
そこで悠翔はいる気がして―――
『悠翔ッ!!!』
勢いよくドアを開けるとみんなが練習をしていた。
「「「陽ッ!?!?」」」
みんなが一斉に振り向く
『みんな、何日も練習サボっちゃってごめんなさい……』
「大丈夫だよ、陽ちゃん。みんな大体の理由は知ってるから…それより逃げてきたの??」
将さんが心配そうに聞く
『海が…解放してくれたんです。あたしを“妹”として愛してくれました』
嬉しそうに笑うあたしに将さんは苦しそうに笑って頭をいつものように撫でてくれた。
「よかったな! お前が居なくて練習相手がマジ居なくて寂しかった」
『ありがとう、准』
「明日からはちゃんと出ろよ!」
『うん!! ねぇ…悠翔は?』
その瞬間いっきに空気が凍りついた――…‥