『はぁ~…』
海は今、
お風呂に入ってる。

この時間だけがあたしの唯一の自由な時間


その時
携帯が鳴る――


メールを開くと、
普段では絶対に打たないほどの准からの長文のメールだった。

《元気か? 悠翔から大体の事は聞いたけど…なんかお前らしくないのな。お前は吹っ切れたのかもしんねーけど、悠翔は今も変わらずお前を想ってる。陽が居なくなってから無気力で…すっげー死んだような目してる。喧嘩はするし、手が付けられない………想像できるか??? お前んとこの詳しい事情は知んないけど、これでいいのか?“陽らしくない”ぞ?! ていうか、練習には顔出せ!! お前以外に俺と1対1ヤレる奴いねーんだよ》


『“陽らしくない”って何? あたしらしいって何よ…』
唇を噛み締める。


『…ッ! ゆう、と』
涙が溢れてきた
もう、枯れたかと思ってたのに……