悠翔は少し顔を赤くして あたしの目をじっと見てきた。 「陽?」 『なによ?』 「なんでもねぇ…」 そう言って、 あたしの頭を乱暴に撫でる 「職員室着いたぞ」 『…ありがと』 小さく呟くと悠翔は優しく、また向日葵のように笑って 「またな」 と手を振りながら行ってしまった。 その笑顔にさっきまでの暗くて重い気持ちが少しだけ軽くなるのを感じながら…職員に入る