「好きです!私とつきあってくださいっ!」 この台詞‥いったい何度聞いただろうか 「‥ごめん。俺‥彼女いるから‥」 この言葉で何度胸が苦しくなっただろうか 「そう‥ですか‥」 そう言って女の子は 建物の影に隠れていたあたしたちに気づきもせず 走ってその場から去っていった 放課後の体育館裏 もはや告白の定番場所となったこの場所に 彼は立っていた 女の子の 大切な 精一杯の告白を 聞くために‥