今
すごく不自由な思いをしている
友達に手紙が書けない
メールが打てない
小説が書けない
それが長い間続いてる
忙しいわけじゃない
時間は捨てるほどある
むしろ
忙しい誰かに分けてあげたいくらいある
それなのに
誰にも何も書けない
どうしてか
それを考えた
そしてわたしは気づいた
わたしには心がない
だから心のある文章が書けない
それが結論
うわっつらで
飾っただけの義理だけの文章
そんなのじゃ意味がない
友達に伝えたいのはうわべの感情じゃない
でも
今わたしには心がない
だから何も書けない
そして
あなたを好きなわたしを見失った
それも
心がないからだと思う
だから
わたしはあなたに飽きたんじゃない
あなたを捨てたんじゃない
ただ心がどこかに
風に飛ばされる粉雪みたいに
どこかに行ってしまった
また戻ってくるかな
わたしの心
この空っぽな胸に
わたしはあなたを思っている自分が好きだわ
了