大助side


朝からひなのの必殺笑顔に早くもやられてしまった俺。

でも意識なんてしてない無邪気な笑顔にいつも癒される。


なんであんなに可愛いんだろう。
幼なじみであんな笑顔見慣れてるはずなのに何度見ても飽きない愛しい笑顔。


「大助〜何ボーッとしてんだよ?ボールいったぞ!」


「ぁあ。わりい!」

放課後の部活。

最近では大好きなサッカーをしてる時でもひなののことを考えてしまう。

俺そろそろかなり重症かも!?

「あ!ひなのちゃん!」

智輝の視線をたどると笑顔でこちらを見ながら朔兄と帰っているひなのがみえた。


俺と目があったひなのが手を振ってきたので降り返すと朔兄ががんばれよと言って帰って行った。





「ひなのちゃんさぁ、大助もこんなかっこよくておまけに兄さんはあのかっこよくて有名な三年の桜木朔也だろ?恐れ多くてだれもひなのちゃんに手出せねぇな」


その様子を見ていた智輝がため息をつきながら言った。