「ぉお!大助の知り合い?超イケメンじゃん!黒とかどうっすかね?」

レオが営業スマイルで黒いTシャツを片手に朔兄に近づいてきた。


「ぁあ。知り合いってか弟?みたいなもんだよ。なっ?」


朔兄はレオに負けないくらいの笑顔を俺に向けた。


レオはモデルもやっててかっこいいけどやっぱり朔兄には叶わないと思った。


俺は男だからわかんないけど女ならこの笑顔に落ちない女はいないんじゃないか?と思うくらいだ。


兄弟だけあって笑顔はひなのとどことなく似ている気がした。


俺は愛想笑いをしながら頷いた。


「ちょっと大助借りてくな!」


相変わらず笑顔な朔兄。

俺はレオと別れて、やむを得ず朔兄に着いて行った。