「大ちゃーん!遅れちゃってごめん」


いつもより遅く玄関から出てきたひなのは、髪を少し巻いて二つに結んでいた。

「聞いて!朔兄ったら遠足なんてだるいから行かないんだって。私なんて昨日の夜から楽しみであんまり寝れなかったのに!」



「お前小学生みたいだな」

こうゆう子供っぽいところもずっと変わらない。


「えー!ひどい!」


ひなのは少し頬を膨らませて怒っていたけど集合場所についてからはクラスごとに別々のバスに乗った。