よし、コンタクト入った。
鏡越しに彼女を見る。
カナはそこらへんのアイドルよりよっぽど可愛い。
声や話し方まで可愛い。
それがまた女子の苛立ちをあおるんだろう。
『あっそうだ。
あのねっ男の子達がレイちゃんの事綺麗って言ってたよ!』
『は?』
『大人っぽいって!私背ちっこいし、ガキってよく言われるから羨ましいなあ。』
この子がどういうつもりで私をおだてるのか、いまいち理解できない。
『それは……ありがと。じゃ。』
用も済んだし、出ようとしたその時。
『あっレイちゃん!』
まだ何かあるの?
という目で見る。
『・・ごめん。もう一つきいていぃ?』
『何?』
カナは一呼吸おいてこう尋ねた。
『あの子達と一緒にいて…………楽しい?』