18歳の冬空の下。私はなにもかも捨てた。




友達も、家族も、自分の居場所も…




今の私には必要なかった…





『寒ッ』



冷たい冬風が私の頬にあたる…



今は1月…結構というほど寒かった。



時間は真夜中の3時…



私はタクシーを拾いネオンの町へと足を踏み入れた。


今は夜中だというのに、とても賑わっていた。




サラリーマンのおじさん

チャラチャラしたホストの男

無駄に化粧が厚いホステスの女…



見ているだけで笑けてくる

ボソッ
『いろんな人がいるんだ…』



私は一人ネオンの奥に入って行った。