─ side.優季
『野島、来週の誕生日だけど、どうするのか決まった?』
当直明けの私は、洋子主任に捕まった。
もうっ、しつこいんだから…
「当日は休みですし、今年はひとりでゆっくりします。」
これであきらめるような主任ではないと思うけれど…
『そう…私も当日は当直になっちゃったから、夜は付き合えないのよねぇ。』
残念そうに言う主任だけど、
先週のお花見で、飲みすぎて乱れた主任を連れて帰るの大変だったんだから!
もう、勘弁してよ。
「主任、私じゃなくて、透オーナーとイチャコラしてくださいな。
それじゃ、お先に失礼しまーす!」
私は病院を後にした。
でも、私の知らないところで、洋子主任が何かを企んでいようとは…