急いで桜の木へ行き、もう一度見上げる。


「咲いてない…よな…?」


でも、俺の手の中にあるのは、



桜の花びら…



よく見ると、ハートの形にも見える。


何だか真人さんが、


『頑張れ!』


そうエールを贈ってくれているような気がした。


「真人さん、ありがとう…」


手のひらにあった花びらは、風に乗ってどこかに飛んで行ってしまった。


俺の優季への想いは、エンドレスの片想いではなく、いつか実を結ぶ…


そう確信した。


俺の想いが届くまで、何度でも繰り返す


Lovin'you と…