「優季…ごめんな…

こんなに辛い話させちゃって…」


優季は大きく首を振ると、

『違う…私…現実から逃げてた…真人と赤ちゃんの死と向き合えなかった…

ううん、向き合おうとしなかっただけ…』


体を震わせ、泣くまいと堪える優季を抱きしめると、


『さっき言っただろ?

泣きたい時には泣けばいいって…

お前、辛い思いだらけだったのに…よく頑張ったな』


優季はグスッと鼻をすすると、


『そんな優しい言葉かけないでよ…

そんなこと言われたら…

そんなこと言われたら私…

あぁぁぁ!!!もう限界!

勇輝…ちょっとだけ…肩貸して…』