『何度も真人と赤ちゃんのところに行こうと思った。でも、できなかった。

だって私、看護師だし、命の重さをわかりすぎるくらいわかっているから…

このままじゃいけないってわかっているのに…

私の時間は3年前に止まったまま…自分でもどうしたらいいのかわからない』


懸命に嗚咽を堪える優季に、


「生きるんだ…

真人さんと赤ちゃんの分まで…

真人さんと赤ちゃんのことを伝えることができるのは優季…お前しかいないだろ?」


俺の言葉に、優季は何度も何度も大きく頷いた。