すべてのものを手に入れられると思っていたあのころ。

ぼくは大切な人と大切な約束をした。

毎日が楽しかったあのころ。

ぼくには大切な人がいた。

キミがいたから楽しかったのか。

キミといたから楽しかったのか。

それはわからないけど、
とても幸せな日々。

こんな日々がずっと続くと思っていたあのころ。

ぼくは大切な人と大切なサヨナラをした。


「必ず会えるから、絶対に忘れない。また会おう。きっと会おう」

「約束だよ」


「絶対に忘れない」



絶対があると信じていた中一の夏。

キミだけがぼくのすべてだった。

あのころの約束を胸に抱いてきた高三の夏。

ぼくは、



キミと出会った。