「話がある。」祐樹君の口が開く。





「話??」





「ああ。大事な話。」





「何??」





「俺、貿易会社の社長の息子なんだ。だから、地位や金や外見やらで近寄ってくる女はいっぱいいた。俺はそれをわかりきってるから、何回どんな女に告白されようが、絶対にOKしなかった。」





「うん。」






「そしたら、河合幸アンタに出会った。アンタは、始めなんだコイツ小学生?なんて思ってた。でも、いつの間にか俺はアンタに惚れていた。アンタは、楽しくない、暗い闇みたいな世界から元気な太陽みたいな世界に連れていってくれた。」






「うん。」






「俺はオマエのことが大好きだ。本気で。俺と付き合って欲しい。」





え?私告白された?なんでも揃ってるこの人に。私なんかが??ヤバイ。今気付いた。わたしもこの人が大好きだ。






「よろしくお願いします。わたしも裕樹君が大好き。幸せにしてください。」





そういって、私たちはどちらからともなく両手をつないであついあついキスをした。