中に入ると…
壁がピンク色で目がチカチカした。

大嫌いな色だ。こんな女の子らしい色が大嫌いな自分って…

「…なぁ、南」

真剣な顔をしながら、自分の肩を引き寄せた。
「ん?何?」

どんどん要の顔が真っ赤になっていく。そして、頬に手を…

意味が分からず、要を見上げた。

すると…要の顔が近づいてきた。


…え…


どんどん近づいて…間近だった。

ちょっ…待ってよ?何する気?